Consonant Chart / 英語の子音チャート
縦軸はサウンドと無声音(Voiceless)、有声音(Voiced)、横軸は口腔内の部位を示しています。
摩擦音(Fricatives:フリカティヴズ)は下のチャートの太字の発音記号です。全部で9種類ありますが、多いので今回は赤で記した歯茎と口蓋の有声音、無声音の4つと声門は無声音だけになるので、5つの発音記号を取り上げます。
| 無声(VL)
有声(VD) |
唇 | 唇歯 | 歯間接 | 歯茎 | 口蓋 | 軟口蓋 | 声門 | |
|
破裂音又は閉鎖音 |
VL
VD |
[p]
[b] |
[t]
[d] |
[k]
[g] |
||||
| 摩擦音 | VL
VD |
[f]
[v] |
[θ]
[ð] |
[s]
[z] |
[ʃ]
[ʒ] |
[h]
|
||
| 破擦音 | VL
VD |
[ʧ]
[ʤ] |
||||||
| 鼻音 | VD | [m] | [n] | [ŋ] | ||||
| 流音 | VD | [l], [r] | ||||||
| 半母音 | VD | [w] | [j] |
- この他に、前にある母音を伸ばす記号[:]があります。これはよく出てくるので、覚えてしまいましょう。
摩擦音【Fricatives】その2
摩擦音(その1)のブログでは唇歯、歯間の2種類の有声音、無声音それぞれの4つの発音を勉強しました。今回はこの他の歯茎、口蓋、声門を使った5つの発音について説明します。
前回、摩擦音は唇、歯、舌や口の中の部位をこすることで、その振動や息が口から漏れる事で音を発生させる発音と説明しましたね。実は、この歯茎、口蓋、声門の摩擦音は唇歯、歯間の摩擦音とは少し摩擦の性質が違います。吐き出す息が口の中の部分とこすれるイメージになります。
3. 歯茎 (Alveolar Fricatives)の摩擦音は歯と歯の間から漏れるサウンド
[s]歯茎摩擦音(無声:voiceless)
アルファベットでは”S”や”C”がこの発音になります。上下の歯を軽く噛み合わせ、息を出す時の息の漏れる音。この時、舌先は下の歯の付け根に控えます。舌先が歯茎に接触しないのが少し異なる点です。「スー」に近いですが、[su:]ではなくて[s:]とできるようにしましょう。
2回目(母音の後)の[s]が「ス」[su]にならないように気をつけて練習しましょう。
- [sʌs]
- [ses]
- [sis]
- [sɔs]
- [sus]
[S]の単語と発音の例
| 単語 | 発音記号 |
| see, sea | si:, si |
| summer | sʌ́mər |
| sensitive | sénsətɪv |
| ice | aɪs |
| ceremony | sérəmòʊni |
[z]歯茎摩擦音(有声:voiced)
アルファベットでは”S”や”Z” がこの発音になります。上下の歯を今度は少し強く噛み合わせ、息を出す時に歯や歯茎、口蓋を震わせて有声にする音。この時、舌先は下の歯の付け根に控えます。舌先が歯茎に接触しません。
- 振動させて有声にするので歯がムズ痒い感じ。
- 日本語の「ヅ(zu/dzu)」の発音に似ているが、唇を動かさず、母音[u]は発音しない。
2回目(母音を発音した後)の[z]が明確に発音できるように、大げさにゆっくり発音して練習してコツを掴みましょう。
- [zʌz]
- [zez]
- [ziz]
- [zɔz]
- [zuz]
[z]の単語と発音の例
| 単語 | 発音記号 |
| zoo | zuː |
| busy | bɪ́zi |
| easy | i:zi |
| magazine | mǽɡəzìːn |
| season | síːz(ə)n |
4. 口蓋 (Palatal Fricatives)は口の中の空間を十分に使って響かせよう
[ʃ]口蓋摩擦音(無声:voiceless)
アルファベットでは”SH” ”CE” “TI”又は”CI”と綴る時にこの発音になります。上下の歯を軽く噛み合わせ、少し唇を突き出して息を吐き出す時に漏れる息が口蓋を通って響く音です。舌は下顎に納めておきます。舌先はどこにも接触しません。
- 日本語の「シュ」に近いが、母音[u]は発音しない。
- 歯と歯の間からこすれ出る[s]との違いを意識して練習。
大げさに大きな音を出して練習してコツを掴みましょう。
- [ʃaʃ]
- [ʃeʃ]
- [ʃiʃ]
- [ʃɔʃ]
- [ʃuʃ]
[ʃ]の単語と発音の例
| 単語 | 発音記号 |
| she | ʃi:, ʃi |
| ship | ʃɪp |
| ocean | óʊʃ(ə)n |
| station | stéɪʃ(ə)n |
| musician | mjuːzɪ́ʃ(ə)n |
[ʒ]口蓋摩擦音(有声:voiced)
アルファベットでは”G” “S”がこの発音になります。舌先はの下顎に控え、上下の歯を軽く噛み合わせ、喉の奥から息を出す時に歯と口蓋を振動させて出る音。舌は下顎に納めておきます。舌先はどこにも接触しません。
- 日本語の「ジ」「ジュ」に近いですが、母音[i],[u]は発音しない。
- 口蓋全体に音を響かせるように意識。口の奥行きを感じよう。
- 振動させて有声にするのでムズ痒い感じ。
2回目(母音を発音した後)の[ʒ]が明確に発音できるように、大げさにゆっくり発音して練習してコツを掴みましょう。
- [ʒʌʒ]
- [ʒeʒ]
- [ʒiʒ]
- [ʒɔʒ]
- [ʒuʒ]
[ʒ]の単語と発音の例
| 単語 | 発音記号 |
| usual | júːʒu(ə)l |
| garage | ɡərɑ́ːʒ |
| pleasure | pléʒər |
| vision | vɪ́ʒ(ə)n |
| beige | beıʒ |
5. 声門 (Glottal Fricatives)は喉から勢いよく出る息の音のイメージで
[h]声門摩擦音(無声:voiceless)
アルファベットでは”H”がこの発音になります。声門とは、左右の声帯の間にある間隙です。発声に際して緊張して狭くなります。トップのイラスト画像の16にあたる部位です。
- 日本語の「ハ」に近い音になるが、息だけが喉の奥から擦れて出る感じ。母音[a]は発音しない。
- 口の前に手をかざして日本語の「ハ」よりも[h]の方が息が勢いよく出るのを確認しましょう。
2回目(母音を発音した後)の[h]が明確に発音できるように、大げさにゆっくり発音して練習してコツを掴みましょう。
- [hʌh]
- [heh]
- [hih]
- [hɔh]
- [huh]
[h]の単語と発音の例
| 単語 | 発音記号 |
| hand | hænd |
| he | hı: |
| hold | hoʊld |
| heart | hɑːrt |
| behind | bɪháɪnd |




